第89章

魔法の鍛錬に夢中になりすぎたせいで、カリーナは実技試験こそ悪くなかったものの、筆記が何科目かギリギリだった。落第寸前、というやつだ。

カリーナはアリシアの机に突っ伏して、はぁ、と大げさにため息をつく。

「前はクラスでも中の上くらいは取れてたのに……今、最下位争いしそう」

錬金術をアリシアに教わろう、なんて思っていたのに。今の調子では、学院の錬金術の授業ですらついていけるか怪しい。

「教科書のほうにも、もう少し意識を向けなさい」

アリシアは慰めるように、ぽんぽんとカリーナの頭を軽く叩いた。

「昼休みのあと、一緒に図書館で勉強する?」

学院の昼休みは2時間半。昼食と仮眠を差し引いて...

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